辻野雅大 つじのまさとも
整備士を目指すきっかけは?
高校の頃にバンドでドラムをやっていて、進路を決めるときに、音楽の道に進もうか、整備の仕事をめざすか、悩んでいる時期があって、一度は音楽の道に挑戦したのですが、整備士をめざすことにしました。もともと機械をいじることが好きで、自動車大学校で整備技術を学び、2015年に入社。最初は基本的な点検業務、そして車検整備などを経て、いまは重整備も任されるようになりました。
仕事で大変だったことは?
仕事にやっと自信と手応えを感じられるようになってきました。クラッチの交換・トランスミッションの交換・ターボ交換などの重整備を任せてもらえるようになったというのが一番大きいですね。初めて自分ひとりでS5エンジン(1.5リッター ディーゼルエンジン)のターボ交換を行ったときは、まだ慣れていなくて大変でした。エンジン自体も搭載が始まったばかりで情報も少なく、整備書を頼りにやっていきました。ボンネットの中がぎっしり詰まっていて、なかなか手強い作業でしたが、いい経験になりました。
仕事で心がけていることは?
エンジニアの仕事は、正確さはもちろんのこと、作業時スピードも求められます。何をどうしたら短縮できるか常に考えながら作業しています。一年ごとに多少成長はしていると思うのですが、まだまだ先輩には敵わないので、常に勉強です。
エンジニアはお客さまと直接かかわることは少ないのですが、いつもお客さまのことを考え、任せて良かったと満足していただける仕事をすることを心がけています。おクルマをお客さまにお返ししたあとに、フロントや営業の方から「お客さまがとても喜んでいたよ」と聞くと、とても嬉しいですし、やりがいになります。
仕事へのこだわりは?
新人のとき、会社で指定の工具セットを使うのですが、足りないものが出てきて買い足さざるを得ません。重整備になるとさらにまた必要なものが出てきたり、仕事のレベルが上がってくると、自分にあった工具がどうしても欲しくなります。工具はメーカーや物によって使いやすさがあるので、これはというものは多少高くても良いものを購入します。
これからの目標は?
経験を積み、エンジニアB級資格、さらにはアドバイザーの資格を取得し、さらに上のレベルを目指し、早くチーフになれるように頑張っていきます。
家でも空いた時間を使って、パソコンツールを使い自己学習をしています。
後輩へのアドバイス
制御や構造など、基礎は、学生のうちにしっかり叩き込んでおいて損はないと思います。基礎を理解していないと、考える時間や迷う時間が多くなります。マツダにはいろいろなこだわった技術がたくさんあるので勉強になります。私自身、技術があるマツダだから入社したいと思いましたし、やりがいのある仕事です。
休日やプライベートの過ごし方は?
子供中心です。仕事が終わったらまっすぐ家に帰って、家族で過ごす時間を大切にしています。家族で旅行に行こうかなと計画しているところです。